本当の勝負とは利得や欲望から離れ、その中に意味を見出していく行為です。そう考えて勝負の本質に近付くことのできる強さを求めてきたのが私の人生です

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■雀鬼流 無敵の勝負論 -青春出版社-

本当の勝負とは利得や欲望から離れ、その中に意味を見出していく行為です。そう考えて勝負の本質に近付くことのできる強さを求めてきたのが私の人生です

私の勝負論や勝負観は、
この社会を牛耳る権力者や勝ち組のそれとは対極にあるようです。

共感できたからといって利権獲得にも出世にも役立つはずのない、
きわめて少数派に属するものなのです。

私の麻雀との関わりは、
この命が燃え尽きる日まで続いていくのでしょう。

そんな私にとって、
勝負とは人生そのものだったのです。


by. 桜井章一氏

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勝負の世界に身を投じた当初、
私はひたすら勝つことを求めていました。

子どもの頃から強さに憧れ、
強い男になろうとしてきた私にとって、
勝つことが強さの表れだったからです。

ところが世俗の勝負の勝ち負けは、
世間の醜さそのままの汚いものであることが見えるようになると、
私は勝ちをむさぼることに虚しさと苦しさを感じるようになっていました。

強い者がその強さを発揮した結果として勝利がついてくる――。


by. 桜井章一氏

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ところが金銭や数字を追い、
政治や経済の論理を持ち込んだ争いは、
勝負の本質からはかけ離れた戦争のような化け物になっていくしかないのです。

本当の勝負とは利得や欲望から離れ、
その中に意味を見出していく行為です。

そしてそこで共に戦う相手は、
素晴らしい勝負が成立するために不可欠なかけがえのない存在であって、
単なる敵ではないのです。

つまり「無敵」とは、
そんな本物の勝負の場で初めて到達できる境地なのです。


by. 桜井章一氏

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この三つの要素(「準備」「実行」「後始末」)こそ勝負には不可欠であり、
私が何より大切にしてきたものだからです。

しかし勝負とは後始末をもって終わってしまうものではありません。

勝負とは決して直線的なものではなく、
円のように丸くつながった、
流れのあるものなのです。

麻雀に、そして勝負というものに意味を見つけたい。


by. 桜井章一氏

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そう考えて勝負の本質に近付くことのできる強さを求めてきたのが私の人生です。

私から出てくる言葉は小学生でも使いそうな平易で単純なものばかりです。

そんなシンプルさの中に、
何かを感じていただければ幸いです。

ドッジボールもメンコもベーゴマも相撲も騎馬戦も、
勝負事ではなく遊びとしてそこに存在したのだ。


by. 桜井章一氏

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男の子は遊びの中に勇気や度胸を持ち込むものだ。

私がワクワクしながら危険な方へと向かう原動力は遊び心だったし、
冒険心だった。

すべては遊びであり、
そこに勝ち負けを争う気持ちは入っていなかった。

修行だとか鍛錬だとかの気持ちがあったらやってはいなかったと思う。


by. 桜井章一氏

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遊びであり、
楽しいことだからこそ夢中になることができた。

最初はあくまでも遊びから入る。

やげてその遊びの中から勝負しなければならないことが出てくるのだ。

これも勝つための訓練などではなく、
ただ面白いから畳の上で飽くことなくメンコを弾いていた。


by. 桜井章一氏

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すると1枚のメンコのどこに隙きがあるかがわかってくる。

投げる時には力んで振りかぶるのではなく、
短い距離の動作で風を吹かせる瞬間にだけ力を入れる。

柔らかい構えから最後の瞬間にだけ力が加わればうまくいく。

麻雀はその中に意味を発見していくゲームだといえるが、
私がそういう感覚を身につけたのは幼少の時だった。


by. 桜井章一氏

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メンコの場合でも違いや変化を見つければうまくいく。

メンコでは風の通り道という意味を見出すことが肝心だったのだ。

いわば風水である。

多少のことに気づいたあとは、
その動作を何度も繰り返したからこそ身についたのである。


by. 桜井章一氏

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幼い私は朝から晩まで、
よく飽きないなというほど基本動作を反復していた。

相手の身体を受け止め、
瞬間的に止めて向こうの力を抜いてしまう。

もしかしたら私は下等な生き物なのかもしれない。

あるいは宮本武蔵たちが生きていた時代の感覚に近いものを持って生まれた、
古い人間なのかもしれない。


by. 桜井章一氏

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それまでは聞いてもいなかった授業を気持ちを入れて聞いてみる。

すると先生の話も理解できるのである。

幼い頃からの遊びやスポーツの中で自然にやっていたことが、
私の勝負勘を磨いていったのだろう。

「好きこそものの上手なれ」である。


by. 桜井章一氏

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「世の中に麻雀なんて遊びがなければいいのに」と、
私は真剣に思っていた。

なぜかその時(大学4年)には幼い頃のような嫌悪感はなく、
「麻雀牌ってきれいだなあ」と、
素直に思えていた。

そして後ろから見ているうちに、
麻雀の仕組みはすぐにわかった。

何符というのは、
いちばんでかいのが字牌のアンカンで32符。


by. 桜井章一氏

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あとは16、8、4、2と半分になっていくだけだ。

出た符に8をかければ子の点数で、
親の点数は5割増なのだから12をかければいい。

12を掛けるのは面倒だから、
半分の6をかけて1ファン増やせばいいんだなと。

ファンというものが増えれば、
その分を倍々でかけていけばいいということも、
見ていればわかることだった。


by. 桜井章一氏

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麻雀は、私には最初から自分の思う通りになるゲームだった。

仕組みがわかって思う通りになれば、
スポーツであれゲームであれ負けることはない。

そして私は、
幼い頃に死の危険を感じながらも鉄橋にしがみついて電車をやり過ごしたのと同様に、
リスクから逃げるのではなくリスクの中に飛び込んでその危険を楽しむ道を選んだのである。

正直に言えば、
現役時代の私が大きな勝負の麻雀を打っている時には、
その場に莫大な金がかかっているという意識など一切なかった。

ひとたび勝負に入ればただ4人が戦っているという感覚が残るだけである。


by. 桜井章一氏

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